ホーム  >  当センターについて  >  概要情報  >  病院指標

病院指標

年齢階級別退院患者数
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1061 374 362 564 1046 1589 3341 4447 3300 605

急性期病院である当センターでは、和歌山県の中核病院として質の高い医療、安心安全な医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しています。なかでも、60歳代以上の患者数が多く、全体の約7割を占めています。当該患者数が多い要因として高齢化社会による高齢者の増加、若年層に比べ脳血管疾患・悪性新生物(がん)・心疾患(心不全、心筋梗塞)などのリスクが高いことが挙げられます。
また、当センターはNICU(新生児特定集中治療室)・GCU(新生児治療回復室)・小児病棟を有していることから、0歳代の患者さんが多く、0歳・1歳・2歳で747症例あり、0歳代全体の約7割を占めています。0歳児は早産児、低出生体重児、新生児一過性多呼吸などの疾患による入院が多いことや、1歳・2歳児では免疫力が弱く、また病原体(細菌やウイルスなど)が気道に侵入しやすいことから呼吸器感染症(肺炎、気管支炎、急性細気管支炎など)が多くなります。

診断群分類別患者数など(診療科別患者数上位3位まで)
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 処置2なし 214 7.54 5.68 0 64.86  
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 169 16.69 18.30 13.02 81.50  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む),再発性心筋梗塞 その他の手術あり 処置など1_なし,1あり 処置2なし 定義副傷病なし 120 10.75 13.26 0.83 68.15  

循環器内科の症例で最も多いのは、心房細動などの頻脈性不整脈に対するアブレ-ション治療です。和歌山県ではアブレ-ション治療が可能な施設が限られているため多くなっています。症例数が2番目に多いのは、心不全治療です。和歌山市においても他の地方同様、高齢化が進んでおり入院患者の平均年齢は72歳と高齢です。症例数が3番目に多いのは、急性心筋梗塞です。当センターは救命治療に積極的に取り組んでおり、カテーテル治療の約半数は急性冠症候群に対する治療です。

消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術など 処置2なし 定義副傷病なし 373 8.23 10.93 3.75 72.69  
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃,十二指腸ポリープ・粘膜切除術 処置2なし 181 7.26 9.20 0.55 72.87  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 96 7.71 9.17 3.13 70.95  

総胆管結石症は急性胆管炎、閉塞性黄疸などの原因となり、救急疾患の代表的疾患の一つです。診断がつけば早期の治療が望まれ、内視鏡による緊急胆道ドレナージ術や結石切石術を施行しています。早期胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は胃が温存されるという長所があり、治療後も治療前と何ら変わりない生活が可能です。診断から治療まで重点的に施行しています。
癒着や大腸がんによる閉塞などで発症する腸閉塞は救急疾患の代表でもあります。イレウスチューブの挿入や閉塞性大腸がんに対する内視鏡的大腸ステント留置術により症状の改善が得られるため、緊急時においても積極的に実施しています。

糖尿内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 169 13.22 15.35 2.96 66.41  
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 20 10.50 10.28 15.00 74.85  
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 15 12.93 14.30 0 52.80  

当科で最も多いのは2型糖尿病で、コントロール不良症例に対して薬物療法の見直し(インスリン導入など)と食事運動療法を含めた患者教育が目的です。中にはシックデイ時や感染症の合併症で緊急性が高いものや、他院からの紹介も含みます。 
二つ目に多いのが低Na血症やK血症、高Ca血症などの電解質異常で、意識障害などで救急搬送された症例など緊急性が高く、内分泌疾患が背景にある場合が多々認めます。 
三つ目は1型糖尿病の症例ですが、2型糖尿病と比べ非常に血糖管理が困難であるため、インスリン量の調整やCSIIの導入が多いです。

血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 61 25.25 17.69 1.64 71.07  
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 処置2_4あり 定義副傷病なし 39 44.10 36.93 5.13 68.18  
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 処置2_2あり 33 42.30 43.59 0 62.91  

非ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫)とは血液がんの1つで、白血球の中のリンパ球ががん化したものです。その治療の中で、「リツキサン」という抗がん剤での化学療法目的の入院が年間100人と最も多くなっています。手術なし・ありで別の分類になっていますが、輸血の有無によって分類がわかれています。輸血を行うような場合は、入院日数も伸びる傾向にあります。次いで多いのは、急性白血病に対して抗がん剤・輸血を行う入院で入院日数も約1ヶ月となります。中には骨髄移植をされる患者さんもいます。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術など 150 5.35 6.96 1.33 61.70  
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除,亜全切除又は悪性腫瘍手術など 処置1なし 処置2なし 112 12.71 17.41 4.46 70.82  
060160x002xx0x 出来高 [ 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 定義副傷病なし ] 103 4.72 5.14 0.97 67.55  

患者数の最も多い診断群は、胆嚢結石などの胆嚢疾患です。これはほぼ全例腹腔鏡下胆嚢摘出術の対象となり、平均在院日数は5.35日となっています。第2位は結腸の悪性腫瘍で、毎年増加の傾向にあります。これも緊急症例や腸閉塞症例をのぞいて原則腹腔鏡下手術の対象としており在院日数は12.71日となっています。第3位は鼡径ヘルニア症例で、老齢化に伴って罹患症例が増加しているようです。外科治療以外に根治的治療法はないため、多くは手術対象となります。在院日数は4.72日と、以前に比べて短縮傾向がみられます。

乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)など 処置2なし 94 8.78 10.37 0 62.16  
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 処置2なし 42 6.74 6.79 0 60.24  
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む))など 処置2なし 39 9.18 11.63 0 64.38  

当センターの乳腺外科は、乳がんの急性期医療を中心としており、入院する患者さんの9割は乳がんの手術が目的です。
乳房の手術は、全ての乳房を切除する「乳房切除術」と、乳房を部分的に切除する「乳房部分切除術」です。
腋(わき)のリンパ節に対しては、「センチネルリンパ節生検」を積極的に採用しています。
がんの病状と、それぞれの手術の利点と欠点を、患者さんと一緒に検討して最適な治療の方法を選択しています。

小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x102xxxx 出来高 [ 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア ] 44 1.98 2.85 0 4.18  
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないものなど 定義副傷病なし 19 4.26 5.56 0 10.37  
060170xx02xxxx 閉塞,壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニアなど - - - - -  

小児外科の手術件数は年々増加傾向にあり、積極的に鏡視下手術を行っています。最も症例数の多い鼠径ヘルニア手術も平成28年5月より腹腔鏡下手術を導入しました。
また虫垂炎は小児の急性腹症の中で最も頻度が高く重要な疾患の一つですが、夜間休日を含め緊急手術ができる体制を整えており、全例腹腔鏡下手術を行っております。
鏡視下手術が傷跡が小さく目立たないだけでなく、痛みが少なく、術後の回復も早いことが入院期間の短縮につながっていると思われます。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 出来高 [ 白内障,水晶体の疾患 手術あり 片眼 ] 1157 3.39 3.01 0 75.91  
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 107 9.55 9.57 0 71.81  
020200xx9710xx 黄斑,後極変性 手術あり 処置1あり 処置2なし 89 7.67 7.99 0 69.87  

現在、白内障については日帰り手術と入院手術はほぼ同数で、入院を希望される患者さんについては片眼2泊3日で行っています。硝子体手術、緑内障手術は基本的に入院ですが、1週間以内の退院を目指しています。硝子体手術は安全な手術手技の確立により、網膜前膜の手術が増加しています。緑内障手術は従来の線維柱体切除術から、インプラント手術への移行が目立ちます。

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃,アデノイドの慢性疾患 58 7.69 8.20 0 22.02  
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 51 9.24 10.12 0 48.25  
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 42 9.62 9.79 0 62.90  

当センター耳鼻咽喉科では、慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫や慢性副鼻腔炎などの感覚器疾患に対する手術加療や甲状腺腫瘍を含む頭頸部腫瘍に対する手術加療を2大柱として診療に当たっています。手術加療可能な総合病院における耳鼻咽喉科の社会的使命として、扁桃アデノイド疾患に対する手術加療や急性期対応を担っています。顔面神経麻痺はステロイド投与を中心とした保存加療が第一選択でありますが、予後不良例に対しては手術加療を積極的に行っています。近年、糖尿病・肝臓疾患など合併症を有する割合が増加し、入院対応を要する症例が増加しています。

産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 処置2_5あり 定義副傷病なし 133 3.14 5.17 0 60.04  
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術など 122 10.57 10.18 0 44.05  
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む) 腹腔鏡によるものなど 76 5.70 6.50 0 36.53  

1番目に多いのは、卵巣がんに対する標準化学療法であるTC療法(カルボプラチン、パクリタキセル)を手術後や腫瘍の摘出が難しいと予想された場合の術前に行っている症例です。
2番目の子宮良性腫瘍には子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜増殖症や子宮頸がんの前がん状態である子宮頸部異形成などがあり、これらに対して腹式または膣式子宮全摘を行った症例です。
卵巣腫瘍には良性と悪性があり種類も多数あります。ほとんどの良性卵巣腫瘍に対しては当センターにおいて現在では腹腔鏡下に腫瘍摘出または子宮付属器切除が行われ、これが3番目に多い症例です。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳未満) 処置2なし 198 5.52 5.72 0.51 2.51  
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 57 4.04 5.50 0 5.61  
080270xxxx1xxx 出来高 [ 食物アレルギー 処置1あり ] 54 1.02 2.27 0 2.37  

小児科で最も入院数が多いのは、呼吸器感染症(肺炎、気管支炎、急性細気管支炎など)です。小児期には免疫力も弱く、また病原体(細菌やウイルスなど)が侵入しやすいのは気道ですので、呼吸器感染症が多くなります。2番目に多いのは腸管感染症です。特に冬季には、ウイルス性腸管感染症が流行し、嘔吐・下痢などの症状により脱水となり、入院を要する場合が多くなります。3番目に多いのは食物アレルギーの負荷試験です。最近、食物アレルギーが増えていますが、それに対して入院し、食物負荷を行い診断し、その後の経口免疫療法に繋げる目的です。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1なし 処置2なし 161 5.10 7.59 1.86 75.45  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症など 経尿道的前立腺手術 122 9.29 10.25 4.10 73.15  
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術など 処置2なし 83 12.54 14.03 0 69.77  

表在性膀胱がんを対象として、経尿道的膀胱切除を行い、浸潤性膀胱腫瘍に対しては膀胱全摘尿路変更術を年間20~30例施行しています。前立腺肥大症による排尿障害に対しては、高齢で合併症のある患者さんに対しても、全身管理を慎重に行い、積極的に経尿道的前立腺切除を行っています。根治性を期待できる病期の前立腺がんに対しては主としてロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘出術症例を行っていますが、根治的照射線治療、集学的治療の一環としての放射線照射も増加しています。小さな膀胱腫瘍の焼却術及び対外衝撃波結石破砕術、尿管ステント留置、前立腺生検は外来で行っています。

腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1あり 定義副傷病なし 42 5.36 7.47 0 44.00  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術,吻合術 その他の動脈など 処置2なし 定義副傷病なし 27 8.81 9.71 0 67.96  
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2_1あり 定義副傷病なし 22 13.18 15.39 13.64 71.95  

腎臓内科では、糸球体腎炎などの診断・治療のために腎生検入院を行っています。慢性腎不全の悪化に伴う緊急透析導入にも対応しておりますが、計画的導入を推進しており、事前に血液透析、腹膜透析、腎移植についての腎代替療法の説明を行っています。その他に多い入院は、慢性腎不全の透析導入に関する入院で、血液透析のための内シャント作成や腹膜透析のための腹膜透析カテーテル設置術も当科にて行っています。また、透析療法が安全に外来で行えるようになるまで入院での透析管理も行っています。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 22 10.50 11.97 4.55 67.05  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 10 6.80 8.97 10.00 81.00  
080050xxxxxxxx 湿疹,皮膚炎群 - - - - -  

最も症例数の多い「急性膿皮症(手術なし)」に含まれるのは、ほとんどが蜂巣炎(蜂窩織炎)や丹毒と言われる病気です。通常は片方の足や下腿などが赤く腫れあがって痛みを伴い、発熱も来します。抗生物質の点滴により治療します。糖尿病にかかっておられる患者さんも多く、そのコントロールも必須です。
次に多い「帯状疱疹」は、水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症する病気です。皮膚の一部に水ぶくれや赤い発疹が出現します。高齢者や免疫力が落ちている患者さんでは重症化することがあり、入院点滴治療が必要になります。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩,股など 212 21.27 28.70 75.94 81.22  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 71 5.04 5.70 2.82 54.07  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術など 48 25.75 27.21 18.75 76.81  

整形外科の傷病名で多いのは高齢化に伴う骨粗鬆症に起因する骨折であり、70歳以上から増加する大腿骨近位部骨折が最多で2番目は前腕の骨折となっています。高齢者の骨折に対しては、早期の手術、早期のリハビリを心がけています。大腿骨近位部骨折は術後に急性期リハビリを行い、連携パスによって回復期病院へ転院し、リハビリを継続します。
高齢者に多い変形性膝関節症に対しては、人工関節置換術を行っています。低侵襲手術を実践し、術後の疼痛管理を行うことで、入院期間の短縮に努めています。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_3あり 定義副傷病なし 141 13.78 18.08 48.23 73.45  
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術など 処置2なし 定義副傷病なし 54 9.07 11.91 14.81 75.52  
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 54 12.98 15.80 27 74.44  

脳神経外科で最も多い入院は脳梗塞です。発症後4-5時間以内であれば適応を検討し、tPAの静脈注射による血栓溶解療法を優先して行います。また主幹動脈の閉塞症例は速やかに血管内治療による急性期血栓回収療法を施行いたします。また脳保護薬や抗血小板剤、抗凝固剤を点滴、内服し再発防止と、リハビリテーションによる神経症状の軽減に努めています。平均在院日数は13日で約半数の患者さんはリハビリテーション目的で転院されます。
次に多い疾患は慢性硬膜下血腫です。高齢者に多く頭痛、認知症、意識障害などをきたし、当センターでは入院の上緊急で穿頭手術を行っております。平均在院日数は9日で大部分の方が症状改善し退院されます。

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 236 15.44 13.38 2.12 72.84  
040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 処置2なし 134 12.19 14.34 14.18 73.19  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 84 15.45 21.69 38.10 82.23  

呼吸器内科では、肺がんの化学療法(抗がん剤治療)のための入院が最も多くなっています。化学療法を導入する際には約2週間程度の入院を要します。1回目以降の化学療法も副作用の発現状況などに応じて、短期入院を繰り返しながら治療していくこともあります。2番目に多いのが肺炎の入院です。喀痰検査などを積極的に実施し、出来る限り病原微生物を特定のうえ最適の抗菌剤治療をおこないます。入院期間の目安は1-2週間です。3番目に多いのが誤嚥性肺炎の入院です。当地の高齢化を反映した結果で、平均年齢は80歳を越えており、再燃を繰り返すことも多く、治療期間は通常の肺炎よりも長くかかることが多いです。

心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)など 処置1なし 処置2_1あり 定義副傷病なし 33 28.85 25.69 3.03 72.79  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 処置など1_なし,1,3あり 処置2なし 定義副傷病なし 28 6.54 11.76 0 79.75  
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤,腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)など 処置2_1あり 26 19.96 22.62 3.85 75.31  

心臓血管外科で最も多い症例は心臓弁膜症に対する手術目的での入院で、特に高齢の患者さんの増加が著しく、平均年齢は75歳以上となっています。2番目に多いのはペースメーカーの電池消耗に伴うペースメーカー交換術で平均寿命の増加に伴い、患者数も経年的に増加しております。3番目に多いのは動脈瘤に対する治療で、やはり高齢者の比率が高くなっています。

神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 処置2_4あり 定義副傷病なし 17 21.82 19.87 11.76 48.59  
010080xx99x40x 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし - - - - -  
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 処置2なし - - - - -  

神経内科では感染後に麻痺を生じるギランバレー症候群が多く、緊急入院で免疫γグロブリン大量療法を行っている。また慢性炎症性多発根神経炎などの免疫介在性の末梢神経障害も多くステロイド治療、γグロブリン大量療法も行っています。次に多いのはウィルス性髄膜炎や細菌性髄膜炎、ヘルペス脳炎や自己免疫性脳炎です。ウィルス性髄膜炎や脳炎には抗ウィルス剤を投与し、細菌性髄膜炎には抗生剤の大量療法を行い救命しています。またサルコイドーシスや膠原病からの中枢神経障害や末梢神経障害の治療もステロイド治療、大量γグロブリン療法、免疫抑制剤などを駆使して加療しています。

形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔,咽頭損傷を含む) 鼻骨骨折整復固定術など 処置1なし 処置2なし 19 4.74 5.86 10.53 31.32  
020320xx97xxxx 眼瞼,涙器,眼窩の疾患 手術あり 11 2.64 3.43 0 8.73  
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) その他の手術あり 処置1なし - - - - -  

高度救命救急センターを併設しているため、形成外科では顔面骨骨折を多く受け入れ手術治療を行っています。
また眼瞼や口唇などの顔面の先天異常は、院内出生児はもとより地域の産科・小児科より紹介を受け家族と相談のもとに計画的な手術を行っています。
伝統的に皮膚皮下腫瘍は多く取り扱っており全年齢層で手術を行っておりますが、近年は小児症例が増えています。

呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 処置2なし 132 15.34 13.03 0.76 69.86  
040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 処置2なし 43 12.07 14.34 11.63 77.74  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 40 13.13 21.69 32.50 80.70  

当センターの呼吸器外科では、肺がんや転移性肺腫瘍に対する手術症例が最も多くなっています。切除可能な肺がんや転移性肺腫瘍に対しては、胸腔鏡を用いた低侵襲手術を心がけています。術後補助化学療法も積極的に行っています。術後1週間程度での退院を目指しています。一部の進行肺がんについては術前に放射線・化学療法を行って腫瘍の縮小をはかることもあります。
また、高齢者肺炎患者の増加に伴い、救急で入院となった肺炎症例については当科が引き続き担当しております。リハビリや嚥下評価を行い、早めの退院・転院を目指しております。

救急医学科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_3あり 定義副傷病なし 44 14.25 18.05 38.64 72.93  
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 処置2なし 定義副傷病なし 39 2.46 3.58 2.56 42.59  
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 17 13.41 15.80 23.53 73.41  

救急医学科では、救急外来に搬入されるすべての脳疾患患者を受け入れています。その多くは脳卒中(脳梗塞や脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作など)をはじめ、頭部外傷(脳挫傷、急性硬膜下血腫、慢性硬膜下血腫など)、脳腫瘍、てんかん発作症例など多岐にわたり、病態を的確かつ迅速に診断し、入院加療が必要な患者には、脳神経外科部や神経内科部など他科の協力も得ながら治療にあたっています。次に多いのが、薬物中毒です。薬物過量服用のほか、マムシ咬傷やフグ中毒も含まれています。入院される患者さんには、精神的に不安定な患者もおり、入院時から退院まで積極的なサポートを行っています。

初発の5大がんのUICC病期分類別並びに再発患者数
  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃がん 224 21 49 110 23 79 2 6
大腸がん 40 72 66 64 14 55 2 6
乳がん 76 56 18 - - - 2 6
肺がん 124 51 99 168 10 303 2 6,7
肝がん 17 23 19 13 - 138 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:がん取扱い規約

胃がん・大腸がん・肝がんは、がんの病期・患者の一般状態・肝予備能により消化器内科と外科で分担して診療にあたっています。早期の胃がん・大腸がんは内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を中心の治療が行なわれますが、局所浸潤やリンパ節転移が疑われる場合は腹腔鏡手術が中心となります。さらに進行したものや再発例に関しては化学療法が実施されます。大腸がんについては、進行した状態で発見されることが多いですが、相当な進行がんや遠隔転移を伴うがん腫に対しても積極的に化学療法を実施し、生存期間の有意な延長を得ています。肝がんはC型肝炎などを基礎に空間的・時間的に多発することが多く、主に消化器内科で肝動脈塞栓療法やラジオ波療法を施行していますが、可能であれば外科的切除を実施することもあります。

乳がんは早期発見を目指しており、ステージⅠが全乳がんの47%を占めました。乳がんの治療は、乳腺外科、放射線科、病理診断科などの専門医がキャンサーボードで検討し、病状に応じて、手術・薬物療法・放射線治療などの個別化集医療を提供しました。

肺がんに対する手術は積極的に胸腔鏡手術を行い、低侵襲を心がけています。また、適切な術後補助化学療法で再発予防を目指しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数など
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 18 8.78 49.28
重症度 1 35 12.03 68.63
重症度 2 48 13.83 77.75
重症度 3 28 16.04 82.89
重症度 4 11 21.91 83.55
重症度 5 - - -
不明 - - -

最も患者数が多いのが中等症(A-DROP:1-2)で、次いで重症(A-DROP:3)となっています。当センターには高度救命救急センターがあることから、救急車で搬送される患者さんも多く、全148症例中111件が救急車にて搬送されています。また重症度が高くなるにつれ、救急車による搬送割合が増加し、必要な入院日数も長くなっています。
また、年齢が高くなるほど重症化する傾向が見られます。

脳梗塞のICD10別患者数など
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - 0 0 0 0
I63$ 脳梗塞 3日以内 327 17.47 74.50 51.07
その他 31 15.94 73.70 48.39
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 36 6.08 70.30 0
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 0 0 0 0
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - 0 0 0 0

脳梗塞は大半が脳神経外科、救急医学科部(神経救急部)に入院された患者さんになります。大部分が163$に分類される脳梗塞で9割が発症3日以内に入院される患者さんです。平均年齢は74歳と高齢者に多く、適応のある患者さんには積極的に血栓溶解療法、急性期血栓回収療法を行い、症状改善の為リハビリテーションを行います。平均在院日数は17日で患者さんの約50パーセントがリハビリテーションが継続できるように、地域連携を行っている回復期リハビリテーション病院などへ転院されます。

診療科別主要手術別患者数など(診療科別患者数上位3位まで)
循環器
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 176 2.66 5.42 0 65.72  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 106 0.02 13.94 4.72 68.33  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 85 3.91 3.48 2.35 71.47  

循環器内科では、心房細動などの頻脈性不整脈に対するアブレ-ション治療の手術件数が最も多く、特に発作性心房細動のアブレ-ションに関しては、クライオアブレ-ションを導入し、手技時間の短縮と合併症の低減に努めています。次に手術件数が多いのは、急性心筋梗塞、狭心症に対するステント治療です。本センターでは、冠動脈CTや保険診療の影響から診断カテーテル検査は減少傾向にあり、Adhoc PCI が増加傾向にあります。また患者さんの負担軽減のため、手首の橈骨動脈からのアプローチが増加しています。

消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 243 1.17 11.56 6.17 73.51  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 186 0.98 5.33 0.54 72.91  
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 146 0.46 3.31 2.05 70.88  

総胆管結石や胆膵系の悪性腫瘍の入院患者は多く、急性胆管炎や閉塞性黄疸を発症し、胆道ドレナージが必要なことが多いです。このような場合にまず選択されるのが内視鏡的胆道ステント留置術です。
診断技術の向上と共に早期胃がんの発見率は上昇しています。胃がんが局所のみに限局すると診断された場合、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、胃が温存されるため極めて優れた治療法として評価されています。
総胆管結石症と診断された場合、侵襲の低さの点から内視鏡的胆道結石除去術は最も推奨される治療法です。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 250 1.76 3.67 1.60 63.13  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 107 3.48 7.93 4.67 70.66  
K6335 鼠径ヘルニア手術 105 1.32 2.38 0.95 67.50  

手術症例数は腹腔鏡下胆嚢摘出術が250例と極めて多数です。有症状胆石症や胆嚢腺筋腫症、胆嚢ポリープのみならず、胆嚢炎や、悪性腫瘍疑いの症例に対しても腹腔鏡下手術を積極的に行っています。第2位は腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術です。結腸がんに対する治療法として腹腔鏡下結腸切除術を第一選択とし、緊急症例や腸閉塞症例を除いて、原則全例に腹腔鏡下手術を適用しています。第3位の鼡径ヘルニア手術は、かつての術式とは異なってテンションフリーの術式が採用されていますので、術後の在院日数も2.38日と短くなっています。

乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 94 1.00 6.78 0 62.16  
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 42 1.00 4.74 0 60.24  
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 34 1.00 6.53 0 66.82  

当センターの乳腺外科で行う手術の9割以上は、乳がんに対する手術です。
主な乳房の手術は、全ての乳房を切除する「乳房切除術」と、乳房を部分的に切除する「乳房部分切除術」です。平均入院日数は、乳房切除術が7~8日、乳房部分切除術が約6日です。
がんの病状と、それぞれの手術の利点と欠点を、患者さんと一緒に検討して最適な手術の方法を選択しています。

小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 45 0.93 0.04 0 4.11  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 19 0.63 2.63 0 10.37  
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) - - - - -  

小児外科の手術件数は年々増加傾向にあり、積極的に鏡視下手術を行っています。最も症例数の多い鼠径ヘルニア手術も平成28年5月より腹腔鏡下手術を導入しました。
また虫垂炎は小児の急性腹症の中で最も頻度が高く重要な疾患の一つですが、夜間休日を含め緊急手術ができる体制を整えており、全例腹腔鏡下手術を行っております。
鏡視下手術が傷跡が小さく目立たないだけでなく、痛みが少なく、術後の回復も早いことが入院期間の短縮につながっていると思われます。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 1156 1.36 1.02 0.09 75.93  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 249 1.70 6.96 0 65.17  
K2684 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレートなし) 43 1.26 10.37 0 71.19  

現在、白内障については日帰り手術と入院手術はほぼ同数で、入院を希望される患者さんについては片眼2泊3日で行っています。硝子体手術、緑内障手術は基本的に入院ですが、1週間以内の退院を目指しています。硝子体手術は安全な手術手技の確立により、網膜前膜の手術が増加しています。緑内障手術は従来の線維柱体切除術から、インプラント手術への移行が目立ちます。

耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 74 1.04 5.82 0 25.45  
K319 鼓室形成手術 65 1.28 7.05 0 45.45  
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 27 1.26 5.63 3.70 64.22  

中耳真珠腫、慢性化膿性中耳炎、耳小骨奇形など伝音難聴に対する鼓室形成術は慢性副鼻腔炎に対する内視鏡的手術と並んで感覚器疾患に対する代表的専門的手術です。甲状腺腫瘍に対する手術加療は良悪性共に一定の基準に基づいて手術適応が決定され、片葉切除で治療可能な症例は機能温存を目指しています。和歌山県下で手術加療可能な耳鼻咽喉科の減少に伴い、口蓋扁桃摘出術は特定の病院に集中する傾向が認められ、当センターでは重症例や腎臓内科と連携したIgA腎症に対する手術症例が多くなっています。

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 151 1.23 8.49 0 49.68  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 86 1.13 3.55 0 35.92  
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 53 1.47 9.74 0 45.49  

最も手術件数が多かったのは子宮全摘術で、その手術適応となった主な疾患は子宮筋腫でした。筋腫に起因する何らかの症状をもつ症例のみを手術適応にしており、大きな筋腫は開腹手術にて、小さな筋腫は腹腔鏡下手術や腟式手術にて子宮全摘術を行っています。
次に手術件数が多かったのは子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡)で、その手術適応となった主な疾患は悪性の疑いのない嚢胞性の卵巣腫瘍でした。
三番目に手術件数が多かったのは子宮附属器腫瘍摘出術(開腹)で、その手術適応となった主な疾患は悪性の否定できない充実性部分をもつ卵巣腫瘍でした。

小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -  
K6333 臍ヘルニア手術 - - - - -  
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) - - - - -  

小児科はNICU(新生児特定集中治療室)を有しており、異常分娩に常時対応できる体制をとっています。仮死状態で出生した赤ちゃんへの蘇生行為が、手術治療の中で多くを占めています。
また、小児救急医療の中で、緊急度がかなり高いものに腸重積症があります。 それに対する高圧浣腸治療を年間数例行っています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 170 1.36 3.32 1.76 75.21  
K8412 経尿道的前立腺手術(その他) 132 2.72 7.55 7.58 73.64  
K843 前立腺悪性腫瘍手術 89 1.81 10.24 0 69.93  

主として表在性膀胱がんを対象として、経尿道的膀胱切除術を行っています。浸潤性腫瘍に対しては膀胱全摘尿路変更術を年間20~30例施行しています。前立腺肥大症による排尿障害に対しては、高齢で合併症のある患者さんに対して、全身管理を慎重に行い、積極的に経尿道的前立腺切除を行っています。根治性を期待できる病期の前立腺がんに対しては手術治療を主として行っています。2012年の手術支援ロボットダヴィンチ導入後、腹腔鏡下前立腺全摘術症例が増加しており、2015年度の前立腺全摘術の7割はロボット支援腹腔鏡下にて施行しています。

腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 95 6.27 14.69 15.79 67.66  
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -  
K6146 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -  

当センターの腎臓内科では腎炎から透析導入、腎移植までの腎全般の治療を担っています。できるだけ透析せずに保存的に慢性腎不全のフォローしていますが、それでも年間に約100人の腎代替療法が必要となります。約90%が血液透析をその他として腹膜透析と腎移植の選択となります。
血液透析へ導入する際には、ブラッドアクセスとして前腕に内シャント設置術が必要となります。
腹膜透析には連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術を施行します。腎移植に関しては年間5~9例施行しています。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 140 3.89 16.19 75.00 82.09  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 84 4.43 17.17 79.76 79.85  
K0461 骨折観血的手術(前腕) 59 1.81 6.54 6.78 65.02  

整形外科の手術で多いのは、高齢化に伴う骨粗鬆症に起因する大腿骨近位部骨折に対する骨折観血的手術が最多で、2番目は同骨折に対する人工骨頭挿入術です。高齢者は合併症を有する患者が多いのですが、総合病院である当センターでは、各診療科との連携により安全かつ早期の手術を心がけています。高齢者の骨折に対しては、早期の手術、早期のリハビリを心がけています。3番目に多い手術も脆弱性骨折である前腕の骨折で、早期の社会復帰の為手術を行うことが多くなってきています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 55 0.47 7.45 14.55 76.25  
K1781 脳血管内手術(1箇所) 33 1.52 26.58 30.30 63.73  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 20 11.30 10.60 25.00 72.65  

脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。高齢者に多く、頭部外傷後1-2ヶ月後に頭痛、運動麻痺、認知症などを呈する病気で、当センターでは入院していただき緊急で手術を行います。局所麻酔で穿頭を行い、血腫を吸引除去、洗浄する手術で、高齢者や体力のない方でも比較的安全に手術できます。大部分の方が症状改善し術後平均7.45日で退院されます。
次に多い手術は脳血管内手術です。この手術は破裂及び未破裂脳動脈瘤に対してカテーテルを用いて血管の中からコイルを挿入して動脈瘤を閉塞し破裂しないようにする治療法です。当センターでは全身麻酔下で手術を行っており、破裂脳動脈瘤に対しても開頭手術より優先して第一選択の治療法にしております。
次に多い手術が経皮的頸動脈ステント留置術です。カテーテルを用いて血管の中から頸動脈の狭窄を広げ、脳梗塞を予防する治療法です。局所麻酔で行い全身の負担が少ない利点があります。

心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) 23 3.65 20.57 0 73.65  
K597-2 ペースメーカー交換術 23 1.57 3.70 0 80.52  
K5551 弁置換術(1弁) 21 6.19 27.71 9.52 75.71  

心臓血管外科で最も多い症例は心臓弁膜症に対する手術目的で、現在は高齢者大動脈弁狭窄症に弁置換術もしくは僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術が行われています。次に多いのは動脈瘤に対する治療で現在では開胸もしくは開腹による人工血管置換術だけではなく、カテーテルを併用したステントグラフト挿入術の選択肢もあります。

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K427 頬骨骨折観血的整復術 10 1.50 3.00 10.00 38.90  
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -  
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -  

形成外科では頬骨骨折観血的整復術の件数が最も多くなっています。大半が入院日翌日か翌々日に手術を行い、手術後は3日程度で退院となっています。退院後も外来で継続的にフォローを行っております。
皮膚、皮下腫瘍摘出術も多く行っておりますが、こちらの手術については入院日翌日に手術、手術後は翌日に退院となるケースが多いですが、頬骨の手術と同様に外来でのフォローは継続的に行っております。

呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 86 3.12 12.86 3.49 70.66  
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 45 3.62 7.02 2.22 44.76  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 43 2.95 11.00 0 70.65  

当センターの呼吸器外科で最も多い手術は主に肺がんに対する胸腔鏡下肺葉切除術で、肺がんについての標準手術です。胸腔鏡を用いて低侵襲を心がけていますが同時に安全性・確実性についても十分に留意しています。2番目に多い手術は自然気胸に対する胸腔鏡下肺部分切除術で、再発・肺瘻遷延例、ブラが明らかな症例などに対して行っています。3番目に多い手術は肺がんや転移性肺腫瘍に対する胸腔鏡下肺部分切除術で、末梢小型肺がんや転移性病変、または合併症などで縮小手術が望ましい場合に積極的に行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 104 0.62
異なる 80 0.48
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる - -
180040 手術・処置などの合併症 同一 50 0.30
異なる - -

播種性血管内凝固症候群や敗血症は高額な点数が設定されている為、臨床的に根拠のないアップコーディング(高額な診療点数請求目的)を疑われかねないDPC病名とされています。厚生労働省による全国DPC対象病院データ集計では、全症例に対する割合は播種性血管内凝固症候群が0.17%、敗血症が0.56%です。全国値と当センターの数値を比較しますと、播種性血管内凝固症候群が0.11%と少なく、敗血症は1.10%と若干多い数値でした。

播種性血管内凝固症候群ではDPC病名と入院契機となった傷病名が同一であるものが6例であります。異なるものは12例で、異なったケースが多く、様々な原因から播種性血管内凝固に至ったと考えられます。

敗血症ではDPC病名と入院契機となった傷病名が同一であるものが104例であります。異なるものは80例で、高齢者や、手術後の体力が低下し、抵抗力が下がり全身状態が悪化し、敗血症に至った症例です。

手術・処置などの合併症につきましては、その大半がDPC病名と入院契機となった傷病名が同一であり、治療を受ける患者さんが多いということです。
手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って施行していますが、合併症はどうしても一定以上の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り説明したうえで、手術・処置の施行に同意をいただくよう努めております。

更新履歴