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脳神経外科


当科について

場所

西館1階

受付時間

新患:8時〜11時30分まで
再来:8時〜11時30分まで

当診療科の特色

1986年当センターに和歌山県赤十字救命救急センターが開設されて以来、一般外来および入院患者さんの診療に加え、24時間体制で救急に対応しており、最新鋭の脳血管撮影装置を導入し、血管内手術も行なっております。


当科の特徴としては、重症の脳血管障害、頭部外傷患者さんの救急搬送が非常に多く、これらの疾患に対して迅速な診断、的確な治療を行うことに努めております。

 


スタッフ紹介

医師

津浦 光晴 (つうら みつはる)

役職 部長
卒業年 昭和59年
専門分野 脳血管内治療
脳卒中、脳腫瘍の外科治療
資格 日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会指導医
日本脳卒中学会専門医
備考 できるだけ安全で侵襲の少ない治療をこころがけています。

田中 禎之 (たなか よしゆき)

役職 副部長
卒業年 平成3年
専門分野 脳神経外科一般
脳卒中の外科
脳腫瘍の外科治療
神経外傷
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医、指導医
日本脳卒中学会専門医
ISLS(脳卒中初期診療コース)認定コーディネーター
和歌山ACLS(心肺蘇生コース)研究会幹事
備考 わかりやすい言葉で説明いたします。

吉村 良 (よしむら りょう)

役職 副部長
卒業年 平成11年
専門分野 脳卒中の外科
脳血管内治療
神経内視鏡手術
災害医療
資格 日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医
ISLS(脳卒中初期診療コース)認定コーディネーター
JATEC(外傷初期診療コース)認定インストラクター
日本DMAT(災害医療支援チーム)隊員(統括DMAT)
日本DMATインストラクター
MCLS(多数傷病者初期診療コース)世話人
備考 傷口の少ない、負担の軽い手術を提案できるよう心がけています。

宮武 伸行 (みやたけ のぶゆき)

役職 副部長
卒業年 平成12年
専門分野 脳神経外科一般
水頭症
資格 日本脳神経外科学会専門医
備考 安心して治療を受けられるよう頑張ります。

山中 宏孝 (やまなか ひろたか)

役職 医師
卒業年 平成14年
専門分野 脳神経外科一般
外傷
脳血管障害
資格 日本脳神経外科学会専門医
備考 脳神経外科手術を専門としています。よろしくお願いします。

土岐 尚嗣 (とき なおつぐ)

役職 医師
卒業年 平成25年
専門分野 脳血管障害
資格  
備考 脳の病変の早期発見、発症予防に努めます。

中 大輔 (なか だいすけ)

役職 医師(兼)
卒業年 平成元年
専門分野 脳卒中、神経外傷全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会認定専門医
日本DMAT隊員
備考 救急外来での治療を担当します。

疾患・治療

脳動脈瘤(くも膜下出血、未破裂脳動脈瘤)

くも膜下出血は、脳動脈の分岐部に瘤(こぶ)ができ、それが徐々に大きくなって破裂して起こります。一方、脳ドックなどで破れる前に見つかった動脈瘤を「未破裂脳動脈瘤」と呼びます。
2013年は、53名のくも膜下出血患者さんが当センターに救急搬送され、最重症例を除く35名に対して根治手術を行ないました。脳動脈瘤手術は50例で、開頭ネッククリッピング術23例、コイル塞栓術27例でした。当科の特徴として、「脳動脈瘤コイル塞栓術」を約半数以上の症例に行っております。

  • 手術前
    脳動脈瘤(矢印)

  • 手術後
    術後(動脈瘤は消失;矢印)

  • コイル塞栓術
    (コイルの塊;矢印)


また開頭手術用顕微鏡を一新し、術中ICG蛍光血管撮影が行えるようになりました。すでに100例以上の脳外科手術に用いております。脳動脈瘤手術では、クリップをかけた後の母血管の確認に非常に有用で、さらに安全に手術が行なえるようになりました。
 



重症頭部外傷

当センターは、「救急症例全例応需」という基本理念のもと、搬入依頼を決して断ることなく救急患者さんを受け入れております。また、当センターは救命救急センターを併設しており、3次救急症例が数多く搬入されますので、高エネルギー外傷、多発外傷の搬入数も和歌山県下で最多です。
当科の特徴として、重症頭部外傷患者さんに対して、神経救急部(中大輔部長)との連携により、24時間救急手術に対応しております。また術後、集中治療室(ICU)において、頭蓋内圧モニター、経頭蓋ドップラー、局所脳酸素飽和度モニターなどの最新機器を用いて県内でも唯一低体温療法による周術期管理を行い救命、機能予後の改善に努めております。
当センターには、頭部外傷患者さんも県内で一番多く搬入されており、2011年度は209症例の重症頭部外傷患者さんが当センター救急外来から緊急入院となっています。

 

手術前
(急性硬膜下血腫術前)

手術後
(急性硬膜下血腫術後)


手術前
(急性硬膜外血腫術前)

手術後
(急性硬膜外血腫術後)


特発性正常圧水頭症

治る認知症、歩行障害、尿失禁があるのをご存知ですか? 

はっきりとした原因がないのに歩きにくくなったり、認知症、尿失禁の症状が出た場合、「特発性正常圧水頭症」という病気の可能性があります。このような症状は、パーキンソン病や脳卒中、あるいはアルツハイマー型認知症などでもみられますが、数%の割合で、「特発性正常圧水頭症」という病気が含まれていることがあります。この病気は適切な診断ができれば、髄液シャント術という手術で症状の改善が得られます。また、当科の特色として、頭に傷をつけなくてもよい腰椎—腹腔シャント術(LPシャント)を積極的に行なっております。現在までに30症例以上行なっており、手術症例は年々増加しております。下記の症状にお心当たりのある方は是非、当科の水頭症専門外来(宮武医師;毎週木曜日午後)を受診してください。
 

「特発性正常圧水頭症」の歩行障害の特徴

小刻み歩行(小股でよちよち歩く)、開脚歩行(足を開き気味にして歩く)、すり足歩行(足が挙がらない状態)、不安定でよく転倒する、第一歩がでない、突進歩行(うまく止まることができない)、歩くと左右どちらかに傾いてしまう、などがあります。

内頚動脈狭窄症(経皮的頚動脈ステント留置術)

内頚動脈狭窄症は、首のところで脳へ行く血管が細くなり、引いては脳梗塞を引き起こす病気です。当科の特徴として、この病気に対し、頚部の切開を必要としない血管内治療(経皮的頚動脈ステント留置術;CAS)を積極的に行っており、現在までに200例以上の治療経験があります。2011年は、14症例の患者さんに頚動脈ステント留置術を行ない、合併症無く治療を行いました。また頭蓋骨の中の脳血管狭窄症などに対してもバルーンによる拡張術(PTA)やステント留置術(stenting)も積極的に行っており、2015年は総数60例の血管内手術をおこないました。
 

  • 手術前
    術前(狭窄部;矢印)

  • 手術後
    術後(狭窄部が改善している;矢印)

  • 手術後
    ステント留置後の拡張
    (ステントとバルーン;矢印)


超急性期脳梗塞(tPA療法、血管内手術)

脳梗塞は、一度起こってしまうと改善が難しい病気ですが、現在、発症4.5時間以内の脳梗塞患者に対してtPA(アルテプラーゼ静注)療法が認可されております。当センターでも、これら早期の脳梗塞患者にtPA療法を積極的に行なっております。また、当科の特徴として、tPA療法が効かなかった患者さんのなかで症例を選択し、血管内治療(機械的血栓破砕術)を行なっております。

 

(tPA静注前)

(tPA静注後) 血管が再開通している。



tPAで再開通しなかった症例

(機械的血栓破砕術前)

(吸引マイクロカテーテルを血栓部に誘導)


(吸引後、血管が再開通している)

(摘出した血栓)


脳腫瘍(ナビゲーション手術)

当科では県下で3施設でしか行えない「画像支援ナビゲーション手術」を行っています。

この手術で使用されるBrainLAB社製のニューロナビゲーターは、自動車の道案内に用いられる‘カーナビ’のようなものです。 病変部と周辺組織の立体的位置を正確に表示してくれるため、手術の際にどこを切開しどのように進めば安全に病変部まで到達できるのか、といったことが一目瞭然です。その結果、神経や血管を傷つけることなく安全に病変部を取り除くことができるようになり脳腫瘍の治療で成果をあげています。画像支援ナビゲーション手術は、病変部を切除する精度を高めるだけでなく安全性の向上にも役立っています。
 

(当科で使用しているBrainLAB社製のニューロナビゲーター)


(手術前)

(手術後)


以上が、当センター脳神経外科の紹介ですが、7名の脳神経外科医師でこれ以外の病気にも可能な限り対応しておりますので、何かありましたら外来受診してください。


脳血管内治療専門外来

近年の低侵襲手術の発達に伴い、カテーテルを用いた脳血管内治療も劇的な進歩を遂げております。また脳卒中治療についても、発症前から予防的に行う手術も増加しております。

この度当センターにおいて緊急性を伴わない脳血管障害につきまして、脳血管内治療を含むあらゆる治療方針を患者さんに提案すべく専門外来を開設することとなりました。手術の適否関係なく、検査で異常を認めましたらお気軽に来院いただければと存じます。

対象

緊急性を要しない脳血管障害の症例すべて(脳動脈瘤、頭蓋内血管狭窄/閉塞、頚動脈狭窄/閉塞、脳静脈奇形、脳動静脈シャントなど)
日時
原則毎週木曜日13-15時(担当:脳神経外科 吉村)