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神経救急部


当科について

ご案内

場所 西館1F

特色

「神経救急部」は、当センター高度救命救急センター内で脳卒中や頭部外傷を中心に、てんかん発作や片頭痛、意識消失発作など、救急外来に搬入されるすべての脳に関連する救急症例を受け入れ、救急外来での迅速な診断と治療をおこない、また脳神経外科部、神経内科部と協力し、その後の超急性期医療を担当しています。

現在、本センター救急外来には、64列最新型マルチスライスCTが救急症例専用として配備されており、multiphase CT アンギオやperfusion CT(脳血流検査)などを常時実施することが可能となっています。また、救急外来から本館4階のMRI室までは専用エレベーターで直結されており、3.0テスラの最新型MRIを含めMRIも常時3台が稼働していますので、頭頸部MRI/MRA検査も24時間体制でおこなうことができます。放射線科部の全面協力のおかげで、神経救急疾患に関しては搬入後30分程度で全ての検査結果が出揃い、確実な診断のもと的確な超急性期治療を開始することが可能になっています。

救急外来は重症患者対応ベッドを3床、中等症用ベッドを6床、軽症用ベッドを10床有しており、またオーバーナイトベッドも6床稼働させています。これらのベッドを有効に活用し、神経救急患者の初期診断と超急性期治療をおこなっています。救急外来での診断、治療が終了した時点で、神経救急患者は高度救命救急センター内の救急病床に入院となります。当センターは救急患者入院用病床として、院内ICU(原則的に院内からの救急患者対応用)8床、救命ICU12床(救急外来からの患者対応用)、救急病棟(ICUから退室した患者さんの後方病床やHCUとして使用)24床を有していますので、それぞれの病態、重症度に応じて各救急病床へ入院となります。当センターではこの救急病床を常時有効利用するため、県内のどの病院にも先駆けて、各病棟間の垣根を取り払い全ての病棟がいかなる病態の患者さんであっても入院として受け入れるという「ベッドバリアフリーシステム」を実践してきました。これにより当センター内の空床は極めて有効に利用されるようになり、常時、高度救命救急センター内に空床を確保できるようになっています。

当センター高度救命救急センターに緊急入院となる脳関係の救急症例は、年間約900症例であり、脳梗塞や脳出血などの内因性疾患が約650例、交通事故や災害による頭部の外因性疾患が約250名です。内因性疾患の主だったものとしては、脳梗塞が約350例、脳出血が約180例、くも膜下出血は約70例程度となっています。

近年、脳卒中の救急医療分野において、脳梗塞に対する超急性期の治療が新たな展開を呈しています。脳梗塞急性期の治療法の1つとして、組織型プラスミノゲン・アクティベータ(tissue-type plasminogen activator, t-PA:一般名アルテプラーゼ)の静脈内投与による血栓溶解療法が2005年10月に認可され、2012年9月からは発症後4.5時間以内の脳梗塞症例にその適応が拡大され、今やわが国でも脳梗塞に対する急性期医療のゴールデン・スタンダードとして定着した感があります。当センターでも、発症4.5時間以内の脳梗塞症例に対して積極的にt-PA療法を行っていますが、t-PA投与だけでは十分な効果が得られない症例も経験します。そこで当センターでは、t-PA投与後に劇的な症状の改善が認められない症例や、発症から4.5時間以上が経過しt-PA静注療法が適応外であり、なおかつ発症8時間以内の脳梗塞症例に対しては、脳神経外科部に所属する日本脳血管内治療学会専門医により、血管内治療(カテーテル治療)による積極的な血栓除去術も実施しています。

神経救急部は、常に「全例応需」という基本理念を決して崩すことなく、皆様のご協力を頂きながら地域医療と密接した診療を実践していきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。


スタッフ紹介

医師

中 大輔 (なか だいすけ)

役職 部長
卒業年 平成元年
専門分野 脳卒中、神経外傷全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会認定専門医
日本DMAT隊員
和歌山県統括災害医療コーディネーター
日本赤十社字災害医療コーディネーター

疾患・治療