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(平成23年5月9日現在)
※区分 (A:紹介予約初診 B:当日初診 C:予約再診 D:当日再診) ※都合により変更する場合もありますので御了承下さい。 手術日は、月曜日・木曜日・金曜日 |
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ご案内
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当診療科の特色
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<対象疾患>
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<呼吸器外科で扱う主な病気について>
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●肺癌
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肺癌は病期Iから病期Ⅳに分類され,数字が大きいほど癌が進行した状態です。I期〜Ⅲ期はさらに細かくIA・IB期、ⅡA・ⅡB期、ⅢA・ⅢB期に分けられ、AよりもBのほうが進行した状態です。Ⅳ期は脳・骨・肝臓など他の臓器に転移している状態です。肺癌は約20%を占める小細胞肺癌と約80%を占める非小細胞肺癌に分けられ、小細胞癌はごく一部の早期癌を除き手術の対象とはならず、当科は主に非小細胞肺癌の治療にたずさわっています。現在、非小細胞肺癌を根治させるには手術により完全切除することが最も有効とされています。手術での完全切除が期待できるのはI期〜Ⅱ期とⅢA期の一部ですが、治療成績は癌の進行度に反比例して不良となります。このため、進行肺癌の治療には手術、抗癌剤治療、放射線治療を組み合わせた集学的治療と呼ばれる総合的な治療が必要となります。当科では原則的に、ⅡB期〜ⅢA期の進行肺癌に対しては呼吸器内科および放射線科と連携してまず導入療法(induction therapy)として抗癌剤と放射線治療を行い、癌を縮小させた後に手術を行うようにしています。これにより癌が完全切除できる可能性が高まり、また肺の全摘が回避できるようになりました。さらに導入治療前には手術不能であるⅢB期やⅣ期の一部の肺癌も完全切除できる割合が増えてきました。
現在までに2000件を越える肺癌手術を施行しており、最近は年間130〜150件の手術件数です。年間の手術件数が100件を超える病院は国内で10数施設しかありません。当科での肺癌手術症例の5年生存率はIA期74.8%、IB期73.3%、Ⅱ期46.8%、ⅢA期42.8%、ⅢB期32.1%、Ⅳ期12%であり、全国平均と同等以上です。このうち導入療法を行った進行肺癌の手術件数は240件で、おそらく国内最多の症例数と思われ、5年生存率は41.8 %でした。 肺癌は治りにくい癌の代表ですが、治療成績は近年徐々に向上してきています。当科ではさらに手術成績を向上させる目的で、術後の再発を予防するための術後補助療法を重視し、経口抗癌剤を中心にした外来化学療法を積極的に行っています。最近では対象をIB期以降だけでなくIA期の一部の患者様にも広げています。 当科では肺癌手術のほぼ全例に、手術当日の手術直前に縦隔鏡検査を行い、迅速病理検査による縦隔リンパ節転移の有無を診断しています。これにより、より正確な病期診断が可能であり、最適な手術術式の選択と術後補助療法の必要性の判定に役立っています。入院期間は、手術後8日〜2週間を目標としています。 |
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●自然気胸
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約600例の手術件数です。最近はほとんどが胸腔鏡下の手術で行っています。術後1週間以内の退院です。
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●転移性肺腫瘍
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肺の転移巣の切除が患者様の利益になると判断すれば、積極的に手術を行っています。現在までに約230件施行しており、全体の5年生存率は47.7%です。大腸癌が最も多く5年生存率は70%と良好でした。
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●重症筋無力症
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神経から筋肉への指令を邪魔する蛋白質が作られるようになり、夕方になるとまぶたが重くなったり、ものが二重に見えたり、手足に力が入りにくくなったりする病気です。
神経から筋肉への指令を邪魔する蛋白質(ある種の免疫細胞が作り出すもので、自己抗体といわれるものの一種です。正常な状態では作られません)が作られるのを防ぐ目的で、まずステロイドを飲んで症状を抑えます。重症筋無力症の場合、胸腺といわれる臓器で自己抗体が作られています。胸腺はH型をしており、左肺と右肺の間の縦隔と呼ばれる部分に含まれ、胸骨のすぐ裏側にあります。胸腺を手術で摘出すると、筋無力症の症状が軽くなって、飲むステロイドの量を減らせたり、やめることができるようになります。手術では、胸骨を縦に切って開いて、胸腺と周囲の脂肪組織を一まとめに摘出します(拡大胸腺摘出術)。手術後には胸の中に管が1〜3本入った状態になりますが、手術翌日には全て抜けます。手術後10日程度で退院できます。 |
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●多汗症
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緊張すると手のひら・腋に多量の汗がでてしまい、日常生活に支障をきたす状態です。
手のひら・腋の多汗症に対して、胸腔鏡で脊柱の傍にある交感神経幹(発汗を司る神経)を焼き切る手術を行います。手術直後より手のひら・腋の発汗が止まり、多数の患者さんに満足してもらっています。手術のあとは左右1本ずつの管が胸のなかに入っていますが、手術翌日には2本とも抜けて、歩ける状態になります。手術後2〜3日で退院できます。 |
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●その他
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炎症性呼吸器疾患、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍、重症無力症の拡大胸腺摘出術、手掌・腋窩多汗症、悪性腫瘍による気管・気管支狭窄症に対する気道ステント留置、胸部外傷など種々の手術を行っています。
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●縦隔鏡検査
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全身麻酔が必要ですが、気道周囲のリンパ節が腫れている原因や縦隔腫瘍の診断、肺癌の正確な病期診断にきわめて有用な検査です。現在までに約1300件行っています。
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<呼吸器外科の手術について>
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●開胸手術
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標準的な方法で、胸を大きく切って開ける手術です。
腋の下から乳房の下を辿るように、15cmから17cm弧状に皮膚を切ります(前方腋窩切開)。肋骨と肋骨の間を切って、専用の器具で間を広げて手術をします。特殊な場合を除いて肋骨は切りません。手術の後には、胸の中に管(胸腔ドレーン)が1〜2本入ります。他にも、心電図モニター、血圧を測るための点滴(Aライン)が1本、普通の点滴が1本、背中に痛み止め薬を注入する細いチューブ(硬膜外麻酔)が1本、尿を出す管(膀胱バルーン)が尿道に1本入った状態になります。手術の翌日にはAライン・心電図モニターを外し、術後2日目には膀胱バルーンも抜けて歩行可能な状態になります。術後3日目に硬膜外麻酔を外します。術後の経過がよければ術後4〜6日で2本とも胸腔ドレーンが抜けて、すべての管から開放された状態になります。 右肺は3つ、左肺は2つの袋(肺葉といいます)に分かれています。肺癌の手術では、癌のある袋をまるごと取ってくる方法(肺葉切除)が標準的な方法です。そのほかの病気では、状況に応じて、区域 (肺葉のなかの区画)を切り取ったりする手術(区域切除)や、区域より小さい大きさの一部分を切り取ったりする手術(部分切除)を行うことが多いです。? 肺を取ったあとの隙間は、周囲の構造物が寄ってきたり、水がたまったりして埋まります。空洞のまま残るわけではありません。片方の肺をすべて取った場合はゆっくりと胸の形が変形しますが、それ以外の場合は胸の形が変形することはありません。 |
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●胸腔鏡下手術
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最近は当科手術の約6割が胸腔鏡下手術です。現在までの手術件数は約1600件で、肺癌などの肺葉切除は470件です。
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専門外来
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当科では専門外来は設けていませんが、各曜日で全てに対応できますので、お気軽にご紹介下さい。ただし、月・木の手術日だけは極力避けていただければと存じます。
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当診療科の現状
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当診療科は平成3年に開設され、和歌山県全域および阪南地域における呼吸器疾患の外科治療の中心的役割を担っています。平成21年度の手術件数は300件で内訳は肺癌が最も多く142件で、以下自然気胸47件、縦隔腫瘍16件、炎症性疾患18件、転移性肺腫瘍13件、良性肺腫瘍9件,多汗症8件などでした。
当診療科の診療内容としては、外科治療を必要とするすべての呼吸器疾患に対応しています。また、患者様の手術による苦痛や障害を軽減するために、低侵襲の胸腔鏡下手術を積極的に導入しており、6割以上が胸腔鏡下手術になっています。肺癌に対しては縦隔鏡検査を多くの症例に行っており、年度施行件数は国内最多(21年は139件)となっています。主な疾患の治療内容と成績について解説します。データは平成21年3月までのものです。 |
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11.6.15
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