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耳鼻咽喉科


当科について

ご案内

場所

本館3F

受付時間

新患:8時〜11時まで
再来:8時〜11時まで

耳鼻咽喉科の診療紹介

1.聴覚障害・聴力改善手術・顔面神経麻痺について

当科では最も基本的な標準純音聴力検査はもちろんですが、語音聴力検査、閾値上聴力検査、自記オージオメトリー、耳鳴検査などの精密聴力検査や歪成分耳音響放射(DPOAE)、聴性脳幹反応検査(ABR)、聴性定常反応検査(ASSR)の各種他覚的聴力検査を用いて、成人の各種難聴・耳鳴疾患の診断評価だけでなく、0歳児からの乳幼児聴力評価を行っています。近年行われている新生児聴覚スクリーニング検査後の精密聴力検査機関として和歌山県下で最も多数の検査を施行しています。精密検査後、両側中等度以上の難聴が判明した場合、まず補聴器装用が行われますが、補聴器装用効果が不十分な場合は、生後1歳程度まで慎重な経過観察の後、人工内耳手術の適応があれば、手術および術後リハビリを当科で施行しています。

鼓膜所見に異常のない難聴は感音難聴の場合が多く通常回復は困難ですが、急性感音難聴(突発性難聴、メニエル病急性期、低音障害型感音難聴など)では早期に加療を行えば聴力改善する可能性があります。当科では急性感音難聴の病態に応じて、外来内服加療、外来ステロイド点滴加療、入院ステロイド大量療法・高気圧酸素療法を選択して行っています。また耳硬化症や耳小骨離断などの伝音・混合難聴で手術によって聴力改善可能な疾患に対しては、手術加療を積極的に行っています。

慢性中耳炎の手術例は多くは真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術ですが、真珠腫の進展程度に応じて一期的手術と段階手術を選択して行っています。一期的手術の場合は真珠腫病変の除去と同時に耳小骨連鎖再建による聴力改善を図りますが、段階手術の場合は初回手術の8ヶ月から1年をめどに、鼓室内の状態が安定するのを待って、真珠腫再発のチェックと耳小骨連鎖再建を行います。中耳炎手術は詳細な画像検査(側頭骨CTなど)と耳管機能検査・聴覚検査を組み合わせて適応決定しています。

末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群、外傷性麻痺など)に対しては、まずステロイド・抗ウイルス薬などによる保存的治療が優先されますが、重症例で、かつ電気生理学的検査で予後不良が予想される症例に対しては顔面神経減荷術を行っています。

2.めまい・平衡障害について

めまい診断に不可欠な赤外線CCDカメラによる自発眼振・頭位・頭位変換眼振検査を行っています。
眼振所見をDVD記録するシステムも備え詳細な解析が可能です。
また前庭眼反射(VOR)定量検査、Visual suppression(VS)定量検査装置の導入で、リアルタイムに末梢前庭機能評価や中枢性めまいのスクリーニングが可能になっています。
さらにエアーカロリック装置を用いて冷風・温風を外耳道から注入し、外側半規管を刺激して眼振誘発を行い、比較的低侵襲で左右末梢前庭機能を詳細に評価する方法や、音響刺激による耳石機能を測定する前庭誘発筋電位(VEMP)検査が整っています。
これらの末梢前庭機能検査に加えて重心動揺検査・各種聴覚検査・CT、MRIなどの画像検査を組み合わせることで、耳性めまい(良性発作性頭位眩暈症、メニエル病、前庭神経炎など)の診断・病態評価が格段に向上しています。

3.鼻副鼻腔手術について

慢性副鼻腔炎を初めとする鼻副鼻腔に対する手術に関しては、平成13年から鼻内内視鏡手術(ESS:Endoscopic Sinus Surgery)を完全導入し、年間平均100件前後の手術を実施しています。
従来の歯ぎん部(歯茎)切開のアプローチではなく、鼻内から各副鼻腔にアプローチをするESSは術者のストレスも軽減すると同時に手術を受ける患者さんの負担も軽快しています。
さらに再発性の嚢胞や解剖学的にアプローチ困難なケースでは、ナビゲーションシステムを使用し、安全確実に手術を遂行しています。
外来診療では、手術加療前後の患者さんの処置や、手術加療を希望されない患者さんに対し局所麻酔後にENT-DIB副鼻腔洗浄カテーテルを使った洗浄を行っています。

鼻・副鼻腔悪性腫瘍手術にも対応しており、腫瘍の組織型や進展度によってESS、内視鏡下頭蓋底手術、外切開による腫瘍摘出、脳外科との共同での開頭手術を選択しています。

アレルギー性鼻炎では薬剤に抵抗性の場合、手術を考慮します。
患者さんの症状・鼻腔形態により鼻中隔彎曲症、粘膜下下甲介骨切除術などの鼻腔形態形成術や、さらに重症アレルギー性鼻炎に対しては後鼻神経切断術にも対応しております。

4.嚥下障害について

ごはんは、よくかんで(咀嚼)、のみこんで(嚥下)、胃など消化管で消化吸収されて栄養になります。ごはんが食べられない原因には、腫瘍などで物理的に食べ物が通らない場合、神経・筋肉の動きが悪く機能的に通らない場合があります。最近では物理的障害だけでなく、機能的障害に対しても診断・治療を行えるようになってきました。物理的疾患は手術加療が中心になりますが、機能的疾患はリハビリテーションが中心になります。咀嚼機能は、歯科・口腔外科領域の疾患になり、嚥下機能は耳鼻咽喉科領域の疾患になります。

嚥下運動は、体の奥で行われているので以前は評価が困難でした。そのため、造影剤をのんでX線撮影する検査が主体でしたが、最近では、鼻からファイバースコープを挿入し、カメラで撮影しながら、実際につばを飲み込んだり、ものを食べることで診断が行えるようになってきました。造影剤とは違い普通に食べられるものを使用し、また、被爆しなくてすむので、安価で安全性も高くなりました。まず、ファイバースコープ検査でスクリーニングを行い、必要に応じてX線透視検査で詳細に評価しています。また、カメラでは大勢が同時に観察できますので、リハビリ・看護師なども同時に観察でき、リハビリも安全かつ効率的に行うことが可能になってきます。機能的障害も、割合的には少数ですが、手術治療で効果が上がる方法がいろいろ開発されてきていますので、厳密に適応症例を選んで、手術加療も可能になってきています。

5.頭頸部腫瘍について

耳鼻咽喉科では鎖骨よりも頭側で、頭蓋内と眼窩内を除いた頭頸部領域の腫瘍の加療を行っています。具体的には鼻・副鼻腔がん、口腔がん(舌がんなど)、咽頭がん、喉頭がん、唾液腺腫瘍(耳下腺、顎下腺腫瘍など)、甲状腺腫瘍(甲状腺がんを含む)、頚部嚢胞疾患(正中頸嚢胞、側頸部嚢胞など)を扱っています。NBI電子スコープによる局所観察、CT・MRI・超音波画像診断に加えて、超音波ガイド下穿刺細胞診を多数行い、診断精度の向上に努めています。細胞診で診断不能な頚部リンパ節腫大に対しては、頚部リンパ節生検術で診断を確定させています。

当科では、頭頸部腫瘍に対する全ての標準的手術に加えて、頭蓋底、顔面深部、眼窩、副咽頭間隙、縦隔といった、難しい部位に進展した腫瘍に対する手術を積極的に行っています。
また、咽喉頭腫瘍に対する低侵襲内視鏡下経口手術、喉頭がんに対する喉頭部分切除など、機能温存手術も得意としています。
放射線治療科、形成外科(再建外科)、口腔外科など、関連諸科と連携するチーム医療を行うことで根治性と機能温存の両立を目指しています。

6.音声障害について

声のかすれなどの音声障害をきたす疾患は様々なものがありますが、当科では喉頭電子スコープ、音響分析、音声機能検査、ストロボスコープなどによる精密検査にて診断を行った上で、それぞれの疾患に応じた治療を行っています。具体的な疾患としては、声帯ポリープ、声帯のう胞、声帯結節、ポリープ様声帯、喉頭がん、声帯麻痺、痙攣性発声障害、機能的発声障害などがあります。

■声帯ポリープ、声帯のう胞、声帯結節
日頃よく声を使う教師、歌手やカラオケ愛好者などに多くみられる疾患です。声の乱用・誤用が背景にありますので、言語聴覚士による音声治療にて適切な声の出し方を練習するとともに、全身麻酔下の喉頭微細手術による病変の切除を行います。術後1週間は発声禁止になります。

■ポリープ様声帯

喫煙が背景にあり、まずは禁煙が必要です。その後、全身麻酔下の喉頭微細手術を行います。

■喉頭がん

組織検査を行った上で、手術や放射線治療などを行います。

■声帯麻痺
声帯を動かす神経の麻痺によって、声のかすれや誤嚥を来すようになります。神経麻痺を起こす原因の精査がまず必要ですが、原因不明の麻痺も多数あります。局所麻酔下に、麻痺した声帯の位置を調整する喉頭形成術を行い、症状の改善を図っています。


スタッフ紹介

医師

三浦 誠 (みうら まこと)

役職 部長
卒業年 昭和59年
専門分野 中耳手術、人工内耳、神経耳科
資格
医学博士
京都大学医学部臨床教授、非常勤講師
日本耳鼻咽喉科学会専門医・専門研修指導医
日本気管食道科学会認定専門医(咽喉系)
日本頭頸部外科学会頭頸部がん暫定指導医
日本めまい平衡医学会専門会員、めまい相談医
Best Doctors in JapanTM 2012-2017

本多 啓吾 (ほんだ けいご)

役職 副部長
卒業年 平成15年
専門分野 頭頸部癌、甲状腺癌、頭蓋底腫瘍
資格
日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会認定専門医(咽喉系)
日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医
日本甲状腺外科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
Best Doctors in JapanTM 2014-2017

木村 俊哉 (きむら としや)

役職 医師
卒業年 平成10年
専門分野 耳鼻咽喉科一般
資格 日本耳鼻咽喉科学会専門医

暁 久美子 (ぎょう くみこ)

役職 医師
卒業年 平成16年
専門分野 中耳、補聴器、小児難聴
資格
日本耳鼻咽喉科学会専門医

山田 光一郎 (やまだ こういちろう)

役職 医師
卒業年 平成17年
専門分野 甲状腺、中耳、嚥下
資格
日本耳鼻咽喉科学会専門医

林 泰之 (はやし やすゆき)

役職 医師
卒業年 平成23年
専門分野 耳鼻咽喉科一般
資格  

谷上 由城 (たにがみ ゆうき)

役職 医師
卒業年 平成24年
専門分野 耳鼻咽喉科一般
資格  

中平 真衣 (なかひら まい)

役職 医師
卒業年 平成24年
専門分野 耳鼻咽喉科一般
資格  

池田 浩己 (いけだ ひろき)

役職 嘱託
卒業年 平成2年
専門分野 副鼻腔手術、アレルギー、シックハウス
資格
医学博士
関西医科大学非常勤講師
日本耳鼻咽喉科学会専門医・専門研修指導医
日本アレルギー学会指導医
日本医師会認定産業医

その他

中村 満 (なかむら みちる)

役職 言語聴覚士
専門 言語療法、小児難聴、人工内耳リハビリ
備考 リハビリテーション科部との併任

笠井 揚子 (かさい ようこ)

役職 言語聴覚士
専門 言語療法、人工内耳リハビリ
備考 リハビリテーション科部との併任

奈良 浩冶 (なら こうじ)

役職 言語聴覚士
専門 言語療法
備考 リハビリテーション科部との併任

北村 育身 (きたむら いくみ)

役職 言語聴覚士
専門 言語療法
備考 リハビリテーション科部との併任

宇井 千佳子 (うい ちかこ)

役職 言語聴覚士
専門 言語療法
備考 リハビリテーション科部との併任