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病棟部門

複数の診療科で構成した混合病棟を基本としています。
それぞれの病棟に、主な診療科を掲載しています。


南館2階病棟

主な診療科(呼吸器内科、呼吸器外科、皮膚科、整形外科、感染症内科)

呼吸器内科では肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息などの疾患に、抗がん剤治療、薬物療法、放射線療法を行います。呼吸器外科は肺がん、気胸などの手術、皮膚科は蜂窩織炎や慢性皮膚疾患の薬物治療、整形外科は四肢の骨折に対する手術が多いです。他の病棟との違いは、1類感染症病床、2類感染症病床があることです。

1類感染症は、エボラ出血熱、南米出血熱、ペスト、ラッサ熱など感染力が非常に強く、適切な対応を行わなければ感染が拡大し、甚大な被害をもたらす感染症です。患者さんの受け入れをいつでも安全に行えるよう、移動ルートの確認、防護服の着脱、防護服を着用しての患者さん対応、汚染物の処理などの訓練を病棟内・院内の感染症コアメンバーとともに定期的に行っています。

2類感染症病床には、結核疑いや、麻疹・水痘など感染力の強い疾患の治療のため、年間100人前後が入院されます。
当病棟では、入院される約40%が75歳以上の高齢患者さんです。感染症病床も高齢患者さんが多く、環境面からせん妄や認知機能の低下、身体機能の低下があります。感染予防を徹底しながら、患者さんのADLや認知機能の低下を最小限にし、患者さんにとって何が1番かを考え、常に寄り添った看護ケアの提供を目指しています。

南館6階病棟

主な診療科(消化器外科、消化器内科、腎臓内科)

外科では手術の観察や人工肛門の管理、消化器内科は内視鏡検査の観察や検査の介助・準備、腎臓内科では腹膜透析やシャント管理といった専門的な知識が求められ、患者さんやご家族が疾病を抱えながら社会生活を送れるように指導が重要となってきます。
少しでも抱える苦痛に多方面から目を向けて緩和できるように、患者さんやご家族と同じ目標をめざして取り組んでいます。
また、皮膚・排泄ケア認定看護師やがん性疼痛認定看護師とも連携を図りケアを行っています。

日々の看護ケアを向上するために対策や疑問を出し合いながら、毎日カンファレンスで話し合い、安心して治療を受けられる環境と、それぞれの患者さんにあったケアが提供できるように、スタッフが一丸となって取り組んでいます。

南館7階病棟

主な診療科(泌尿器科、腎臓内科、外科)

泌尿器科では、前立腺肥大症、前立腺がん、膀胱がんなどの手術、化学療法、放射線療法を受けられる患者さん、腎臓内科では腎不全によりシャント造設、透析導入、腹膜透析を導入される患者さん、外科では、胆石、虫垂炎、イレウスなどの手術を受けられる患者さんが入院されています。

手術でストーマを造設された患者さんや、腹膜透析を導入された患者さんは、退院後、自己管理が必要となるため、入院中からパウチ交換や腹膜透析の管理方法の指導を行っています。また、退院後の支援も必要となるため、医師、看護師、退院支援専門看護師、社会福祉士、訪問看護師、ケアマネージャーを含め他職種カンファレンスを行い、継続した関わりができるように努めています。

南館7階病棟は混合病棟であるため、各科によってさまざまな処置があります。そのため、間違いや事故が起きないように安全第一に努めています。

南館8階病棟(無菌室あり)

主な診療科(血液内科、糖尿病・内分泌内科、歯科口腔外科)


血液内科では、主に白血病や悪性リンパ腫の患者さんが入院されており、化学療法や造血幹細胞移植を行っています。病棟には無菌室(クリーンルーム)と呼ばれる部屋もあり、抗がん剤治療により易感染状態となった患者さんが入られます。感染予防が大切になるので、無菌室での生活援助や感染予防のための看護を行っています。


糖尿病・内分泌内科では、主に糖尿病の患者さんに対して、薬物治療・食事療法・運動療法を行っています。患者さん自身が疾患の理解を深めて、糖尿病と上手く付き合っていけるよう、糖尿病教室も行っています。また、患者さんが退院されてからも治療を続けていけるよう、インスリンの自己注射や血糖測定の手技の獲得を目指してサポートしています。

職場風土は、スタッフ同士よくコミュニケーションをとり、何でも相談し合える雰囲気の病棟です。化学療法や輸血療法、がん看護に退院支援など難しく悩むことも多いですが、患者さんとのかかわりから様々な経験ができ、看護師としてもスキルアップできる病棟です。

南館9階病棟

主な診療科(耳鼻咽喉科、呼吸器内科、呼吸器外科)

手術療法、化学療法、放射線療法それぞれの併用で治療を受けられる場合が多く、短期で退院される方も放射線・化学療法を受けられ長期入院となる方もいます。耳鼻咽喉科領域のがん治療はアピアランスケア(がん治療による外見の変化に対し医療者が行うケア)が重視されています。治療により経口摂取(口からの食事)ができなくなる場合もあるため、言語聴覚士や管理栄養士と連携し、食事形態や食事の姿勢を評価しながら、口から食べられるように取り組んでいます。

化学療法などで入退院を繰り返すがん患者さんには、担当看護師が継続して受け持ち、医師、外来看護師やがん患者サポートチームと連携し、患者さんにとって最適なケアを提供できるように取り組んでいます。

看護師は二人一組で患者さんに安全・安心な療養環境を提供できるように、相手を思いやる気持ちを大切に、相談しながらケアを行っています。生命維持に重要な呼吸・循環に関わる疾患が多く、お互いに声をかけあい、調和を大切にすることを心がけています。

生命維持に重要な呼吸・循環に関わる疾患が多いため、お互いに思いやり、調和を大切にすることを心がけています。

 


南館10階病棟

主な診療科(婦人科、整形外科、眼科)


〈婦人科〉
手術を受ける患者さんや、抗がん剤治療を受ける患者さんの看護、終末期看護、医師の診察介助などを行っています。

主な疾患…卵巣がん、子宮頸がん、子宮体がん、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮脱


〈整形外科〉
主に周術期看護を行っています。早期退院に向けて患者さんのADLの状況に合わせてリハビリを行っています。

 


〈眼科〉
術後の看護や点眼指導を行っています。

主な疾患…白内障、緑内障、網膜剥離



〈他職種カンファレンス〉
退院支援が必要な方に、入院前から退院後の生活を見据えて退院支援部門のソーシャルワーカー(社会福祉士)や、PCT(がん治療支援緩和ケアチーム)の認定看護師とともに患者さんの情報を共有しています。

 


南館13階病棟(緩和ケア病棟)

緩和ケアとは、重い病を抱えた患者さんや、その家族一人ひとりの身体や心の様々な辛さを和らげ、よりその人らしい人生を送ることが出来るように支えていくケアです。緩和ケア病棟は、がんの治療が目的ではなく、がんに伴う痛みや不安など、患者さんやご家族が抱える苦痛を和らげるための病棟です。愛称は「ひなげし」で、ひなげしの花言葉である「思いやり」「いたわり」の心を大切に、日々のケアを行っています。

患者さんとそのご家族の思いに寄り添い、穏やかに過ごせるように医師、看護師だけでなく、薬剤師、理学療法士、臨床心理士、管理栄養士、社会福祉士など、多職種スタッフが連携しサポートします。

病室は全室個室(無料・有料あり)で、静かで落ち着いた雰囲気の中、自宅と病院の中間のような環境づくりを心がけています。
入院治療で苦痛が和らげば、地域の医療機関と連携をとり、在宅支援サービスや転院調整など、その時々の体調に合わせた生活の場を一緒に考えています。

本館7階B病棟(脳神経外科、脳神経内科、眼科、混合)

主な診療科(脳神経外科、脳神経内科、眼科、混合)

脳神経外科では脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、外傷などで手術を行う患者さん、脳神経内科ではパーキンソン病やてんかんなど内科治療を行う患者さんを受け入れています。

眼科では白内障、緑内障、網膜剥離などの患者さんを受け入れています。
視力障害のある患者さんが安心して手術が受けられるように環境を整えています。
退院後に患者さんに応じた方法で点眼ができるように、患者さんと相談しながら点眼指導を行っています。

混合病棟なので、複数の診療科の患者さんを受け入れています。
私たちの病棟では、疾患により意識障害や麻痺のある患者さんが入院されます。
患者さんの安全を守り、患者さん「一人ひとりの、その人らしさ」を少しでも取り戻せるように、日々やりがいを感じながら看護を行っています。


本館8階A病棟(産科、女性病棟)

主な診療科(産科、婦人科)

地域周産期母子医療センターの認定を受け、NICUをはじめ、多職種と連携して母子に寄り添い安心・安全で質の高い看護を提供できるように努めています。アドバンス助産師(技術、知識を有していると認定を受けた助産師)を含め、経験豊かな助産師が多数おり、院内助産も開設していますのでハイリスク妊娠や分娩だけでなく、自然な出産にも対応しています。LDR(陣痛・分娩・回復一体型個室・有料)も完備しフリースタイル分娩も可能で、ご主人だけでなく子どもさんや他のご家族も立ち会うことができます。また、不妊症認定看護師によるメール相談も行っており、不妊治療を行う中で仕事との両立、パートナーとの関係性を含めた女性のライフサイクルに応じた支援を行っていきます。そして、婦人科良性疾患の患者さんに対しても信頼関係を築き、安心して入院し治療ができるように努めています。
 


助産師は、お産に関する様々な取り組みを行っています。
詳しくは
こちら

本館8階B病棟(小児病棟)

主な診療科(小児科、小児外科、乳腺外科、婦人科)

小児科、小児外科を中心に、主に15歳までの入院が必要なあらゆる診療科の子供たちの治療を行い、子供たちとご家族の気持ちに寄り添った看護を目指しています。そして院内学級に加えて病棟保育士と協力しながら季節の行事や夏祭りなどイベントの開催を行い、子供たちの成長・発達に合わせたかかわりを持つように心がけています。

また、NICUをはじめ医師、退院支援看護師、社会福祉士など多職種と連携し在宅支援や継続看護、そして虐待予防にも取り組んでいます。
乳腺外科、産婦人科の患者さんは、主に手術や化学療法目的で入院される方が大半です。看護師だけでなく医師や薬剤師、理学療法士などと連携し、安全で安心して治療が受けられるように努めています。


本館9階A病棟

主な診療科(循環器内科・心臓血管外科・呼吸器内科)


患者さんが希望する療養生活が送れるよう、日々カンファレンスで話し合っています。受け持ち看護師だけでなく、病棟のスタッフ全体で患者さんの問題に取り組めるように、意見を出し合っています。



入退院を繰り返す患者さんも少なくないため、セルフケアができるように支援しています。
病棟で配布しているパンフレットです。患者さん個々に合わせて指導しています。
 
 



集合教育の様子です。

医師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、看護師がそれぞれ担当しており、患者さんがご自身の疾患の理解を深め、退院後も治療や管理を継続できるよう支援しています。



急変対応のシミュレーションをしています。
この日は循環器医師も参加しました。急変時に協力して対応できるように取り組んでいます。


スタッフは若手看護師が多いです。また、ママさん・パパさん看護師も7人在籍し、ICUや救急外来勤務経験やがん看護に携わっていたなど様々な経験を持っているスタッフがいます。
それぞれの意見や考えを尊重し、協力しながら、患者さんの問題に取り組み、個々のスキルアップにも繋がるような環境を目指しています。


本館9階B病棟

主な診療科(脳神経外科、脳神経内科、耳鼻咽喉科、乳腺外科)

手術を受けられる患者さんが、安心して手術が受けられ、術後も早期回復をめざし、支援しています。また、日常生活援助やリハビリテーション、退院支援など理学療法士や管理栄養士、社会福祉士と協働し、安全な療養環境の提供につなげています。患者さんの小さな変化に気づき、可能性を引き出して回復する姿を患者さんやご家族とともに喜び、支える病棟です。

多職種カンファレンスの様子
理学療法士や退院支援看護師、社会福祉士と連携を図り、よりよい生活のため多職種カンファレンスやリハビリカンファレンスを行っています。


院内デイケアの様子
残存機能をできる限り維持できるよう作業療法士とともに取り組んでいます。患者さんの笑顔やコミュニケーションが増えています。


本館10階A病棟

主な診療科(循環器内科、心臓血管外科、整形外科、泌尿器科)

複数の診療科が混在しているために、看護の知識の幅も幅広く求められます。
様々な経験や勉強会などを通して看護師としてスキルアップできる病棟です。
手術や検査、薬物療法、緊急入院など慌ただしい一面もありますが、患者さんとの時間を大切にするよう心がけています。

また、機能障害などにより日常生活援助を必要とする患者さんも多く、医師や理学療法士、作業療法士、薬剤師、社会福祉士などの多職種と協同・連携しながら患者さんの早期社会復帰に取り組んでいます。


看護提供方式は、DPNS(看護師が二人一組となり、お互いをパートナーとして尊重しあい、パートナーシップを発揮しながら患者さんのケアを行う)を取り入れており、相談しながら患者さんに最良のケアが提供できるように努めています。
DPNS方式で看護の提供をすることで新人看護師も患者さんへの看護を安全に、安心して実践できます。
様々な経験を積み、自らの看護を振り返りながら日々自己研鑽に励んでいます。


本館10階B病棟

主な診療科(消化器内科、外科、形成外科)

消化器内科では、内視鏡での検査や治療が多く、緊急で行われることも多いです。

消化器外科では、食道・胃・胆のう・膵臓・大腸など、各消化管の悪性疾患だけでなく、良性疾患の手術も多く、ほとんどが内視鏡手術(腹腔鏡・胸腔鏡)、ロボット支援手術で行われています。

形成外科では、熱傷、褥瘡、顔面の骨折などの手術が多く、安心して治療を受けていただけるように日常生活の援助・ケアを行っています。

各科ともにがん患者さんが多く、長期的な看護が必要となる場合が多いため、入院時から退院を見据えた関わりを行っています。その際には、「患者さんのQОL(生活の質)」と「その人らしく」を大切に、患者さんをとりまくご家族を含めた関わりを心がけています。また、看護師のみならず、医師、薬剤師、理学療法士や管理栄養士、社会福祉士など多職種チームでサポートを行い、スムーズな在宅療養への移行とセルフケアが継続できるように取り組んでいます。

本館11階病棟(特別室病棟)

本館11階は、24床全室個室(個室18床・特別室A1床・特別室B5床)の混合病棟です。
病棟には専用の屋上庭園があり、色とりどりの季節に合わせた花々が植えられており、眺めも良いことから、車いすやベッドでの庭園散歩は患者さんだけでなくご家族の気分転換の一助となっています。
また、セキュリティ面では、病棟の入口はカードキーもしくは病棟スタッフによる開錠式のため、静かな環境で安心して療養生活を送っていただけるよう配慮しています。
本館11階は約20診療科を受け入れており、手術や検査、化学療法の予定入院以外に緊急入院も少なくありません。
多診療科のため、さまざまな治療に対応するため各科の疾患や看護についての勉強会や患者さんへの接遇についての学習会を行い、スタッフ同士で情報共有を行いながら安心・安全で質の高いケアが提供できるよう取り組んでいます。