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救命救急部門


ICU・HCU(本館7階A病棟)

当医療センターは高度救命救急センターに指定されています。
ICU・HCUともに、急性期かつ重症な患者さんを24時間受け入れています。

【ICU】
・救急搬送された3次救急患者さん
・侵襲の大きな手術を受けた患者さん
・多くの医療機器に依存し、生命を維持している患者さん など

【HCU】
 ・2次救急患者さん
 ・侵襲がそれほど大きくない手術を受けた患者さん
 ・ICUまでとはいかないが、一般病棟より高度な治療が必要な患者さん など

入院時から退院後の生活を考え、重症化の回避・早期リハビリテーションに力を入れ、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・臨床工学技士・理学療法士など多職種が協働しています。

看護体制はICU 2:1、HCU 4:1で、早期離床・早期退院を目指し、最善の看護が提供できるように努めています。


NICU/GCU(本館8階B病棟)

NICU(新生児集中治療室)GCU(回復治療室)の年間入院患者数は約150人で、主に早産児(在胎37週未満での出生の児)、低出生体重児(出生時体重が2,500g未満の児)、呼吸障害のある児等が入院しています。
NICUでは、主に36週未満の児、出生体重2,300gの児を受け入れています。

親子のきずなを育むやさしいNICU・GCUを心がけて、日々努力しています。新生児だけではなく、ご両親に対するケアも積極的に行います。プライマリーナーシング(入院から退院までを1人の看護師が担当)を取り入れ、個々に応じた新生児ケアやファミリーケアを展開しています。

カンガルーケアとは?
赤ちゃんとお母さんの肌が直接触れ合うように、お母さんの胸の間に赤ちゃんを包み込むように抱っこすることです。その姿がカンガルーを連想させるところから、カンガルーケアと呼ばれています。カンガルーケアの効果は、児の呼吸が規則的になり、眠りが深くなります。また、感染症の危険が減ったり、母乳育児が進みます。何より母子の愛着形成を促進します。カンガルーケアを行う際はモニタリングを行い、親子だけの空間を作りつつも、すぐに対応できるよう看護師がそばで見守っています。

このように、「親子のきずなを育む」看護を日々行っています。

救急外来

救急外来は、初期から3次救急まで、24時間・全例応需を原則に、救急患者を受け入れています。令和2(2020)年度の救急患者数は19,101人、救急車搬入件数は6,660件でした。

救急外来で診療

ドクターカー内の治療


【看護師構成】
看護師長1名、看護係長2名、看護師25名、看護助手1名

【救急外来の看護活動】
救急外来は、初期から3次救急まで、24時間・全例応需を原則に、救急患者さんを受け入れています。救急患者さんは、和歌山市内在住者に限らず、和歌山県内や大阪府南部地域、奈良県など近隣地域からも多く、患者さんの状況は年齢・性別、疾患、内因、外因、緊急度、重症度を問わず、来院方法も救急車、歩行などさまざまです。

緊急度、重症度の高い症例としては、心肺停止、多発外傷、急性冠症候群、脳出血などがあります。これらの症例は、自己来院の患者さんの中にも存在しているため、患者さんの病態をいち早く判断し、緊急度・重症度の高い患者さんの診療を優先的に開始できるようにするため、トリアージナースシステムを導入しています。
また、2017(平成29)年1月より常駐型救急ワークステーションが開設され、24時間ドクターカー運用を開始しました。日勤帯には、看護師もドクターカーに同乗し、プレホスピタルからの救急看護を提供しています。

救急看護では、短時間の中で私たち看護師が患者さんの身体的・精神的・社会的側面に目を向け、患者さんを全人的に捉え、「患者さんにとって何が必要なのか」「どうすることが患者さんにとってベストなのか」を考え、実践していくことが必要です。また、患者さんの社会的背景や救急外来を経た後の入院生活、地域での生活を考え、看護を実践しています。
また、医師、看護師間の連携はもちろんですが、院内コメディカルや他職種との連携も必要不可欠であり、患者さんを中心に多くの部門との連携をスムーズに行いながら、人と人とのかかわりを大切にし、日々の看護に取り組んでいます。